【UEFN】マーケットプレイスの無料アセットをフォートナイトで使用する

UnrealEngine用のマーケットプレイス無料コンテンツをフォートナイトのUEFNで使用する

前回の記事でUnrealEngineのマーケットプレースのアセットをUEFNで使用したのですが、4月の上旬にniagara系の無料アセットが出ており、非常に使えそうだったため、マーケットプレイスのコンテンツをUEFNで利用する方法をもう少し丁寧に書いてきます。

同様の方法で他のマーケットプレイスのアセットもUEFNで活用できるものがあるかと思います。

今回、紹介する無料アセットをディスプレイ用にフォートナイト上で並べてみました。 (めちゃくちゃ))

無料アセット Korean Traditional Pattern Effect をFortniteを読み込んだ状態

※ディスプレイ用に一部をフォートナイト上に陳列しただけなので、ゲームにはなっていません。

様々なシチュエーションで使えるかと思いますし、パラメータを変更することにより、独自の演出をするきっかけになるかと思います。

マーケットプレイスでは、有料無料ふくめて様々なアセットがダウンロードすることができます。

www.unrealengine.com

作業の流れ

1.UnrealEngineのインストール

マーケットプレイスのアセットを利用するには、まず最初にUnrealEngineをインストールする必要があります。

EpicGamesLauncherで+を押し、最新バージョン(現在は5.1.1)をダウンロードします。

そのままインストールしてもいいのですが、今回の用途としては、不要なファイルがあるため、オプションボタンを押して、インストールをカスタマイズします。

自分の場合は、「Android」「iOS」「Linux」などのオプションを外しています。 外さなくても問題はありませんが、今回の用途としては不要なものになります。 (かなりのファイルサイズが節約できます)

2.プロジェクトの作成

UnrealEngineのインストールが完了したら、マーケットプレイスのアセットを一時保存する新規プロジェクトを作成します。 スターターコンテンツは特になくても問題はありませんが、何かと役立つアセットが入っているため、今回は、チェックをオンにしてプロジェクトを作成しました。

プロジェクト名は仮にPortingToUEFNとしています。

3.無料アセットを購入

次にアセットをマーケットプレイスで購入していきます。(0円なので購入というのも変ですが)

無料のタブをクリックすると、無料のアセットが多数表示されます。

無料アセットの数々

今回はそのうち、「Korean Traditional Pattern Effect]をカートに入れて購入(0円です)しました。

余談ですが、EpicGamesは毎月、月ごとに無料コンテンツを配布しており、毎回非常にいいコンテンツが無料となるため、今月の無料コンテンツは毎月欠かさず入手しておくことをお勧めします。(将来的にはほとんどのものがUEFNで使える可能性が高いです)

無料コンテンツはこちらから入手できます

4.プロジェクトへの追加

購入したアセットをプロジェクトに追加します。 マイダウンロードに購入したアセットが表示されるはずなので、そこからプロジェクトに追加するボタンを押し、先ほど作成したPortingToUEFNプロジェクトを選択し、プロジェクトに追加を押します。

EpicGamesLanucher上から追加します

これで、PortingToUEFNプロジェクトに対してダウンロードがされるため、準備が完了したら、PortingToUEFNプロジェクトを再度開きます。

コンテンツブラウザに「KTP_Effect」フォルダが追加されています。これが「Korean Traditional Pattern Effect」のディレクトリになります。

Particleのフォルダを見るとサムネイルで様々なエフェクトを見ることができます。 ダブルクリックするとniagaraの画面としてどういったエフェクトなのか確認することができます。

5.アセットの移行

気に入ったものが見つかったらこれを移行(コピー操作)していきます。

アセットを右クリックして、アセットアクションー>移行を選択します。

パーティクルの中で使用されているマテリアル、テクスチャなどが自動解析され、それらすべてがコピー対象となります。

コピー対象が自動選択されている

次に、コピー先を選びます。

これは、UEFNのプロジェクトのContentフォルダを必ず選択して実行します。

以下の階層になります。

プロジェクトディレクトリ/Plugins/プロジェクト名/Content

コンテントフォルダの選択

これでUEFNへのコピーが終わりました。

6.UEFNでの使用

コピーしたniagaraエフェクトは以下に入っています。 (もとのディレクトリ構成と同じです)

niagara system をシーンにドラッグアンドドロップします。

ドラッグアンドドロップ(自分は複数のエフェクトを持ってきています)

これを再生する方法は前回と同様なので詳細は割愛しますが、基本的には以下の流れです。

  • Level Sequenceを作成
  • Level Sequenceにniagaraを追加し、niagara component と niagara system life cycle trackを追加して制御
  • Cinematic Sequencer Devideを追加して、Level Sequenceを再生できるようにする

7.エラー対応

ここまでセットアップしたら、あとは実行するのみなのですが、実行しようとすると以下のエラーが発生しました。

[AssetLog]  /EffectPortingFromUE5/KTP_Effect/Particles/Fly/Others/Trail_04_07 : Trail_04_07 missing an Effect Type asset. (FortValidator_Niagara)
[AssetLog]  /EffectPortingFromUE5/KTP_Effect/Materials/PublicMaterials/M_FX_Glow_fly07 : Soft references /Game/Phase2/Fly02-unreal/Texture/T_Fx_Glow_AS_05 which does not exist. (AssetValidator_AssetReferenceRestrictions)
[AssetLog]  /EffectPortingFromUE5/KTP_Effect/Materials/PublicMaterials/M_FX_Glow_fly07 : References /Game/Phase2/Fly02-unreal/Texture/T_Fx_Glow_AS_05 which does not exist. (FortValidator_IllegalReferences)

エラーとしては、「niagara のタイプがない」ということと「テクスチャ素材T_Fx_Glow_AS_05がない」という2点のようです

niagaraのタイプがないことに対する対応

これは、UnrealEngineからUEFNにコピーした際に必ず発生します。どうやらUnrealEngineとUEFNではEffectTypeが異なるようです。

これを修正するためには、再度アセットを開き、システムプロパティのFix Issueを押すことで解決できます。 これを押すとEffectTypeが自動的に設定されます。

テクスチャ素材がないことに対する対応

これは、このKorean Traditional Pattern Effectのアセットの作りの問題のようです。 おそらく過去に使用していたもののなんらかの情報が、完全に消去されない状態になっているものと思われます。 該当のマテリアル(この場合は、M_FX_Glow_fly07)を開き、再度、Textureを割り当てなおしてApplyすると、この問題は解消しました。

このコンテンツの他のものでも同様の現象があるようで、基本、該当マテリアルをApplyしなおすと治るようです。

まとめ

マーケットプレイスには、UEFNで使えるたくさんの無料素材があるため、ぜひ同様の手法で、マーケットプレイスの素材を使ってみるといいかと思います。

niagara のエフェクトの多くは同様の手法で、UEFNでも使えるかと思います。 (ただし、UnrealEngineのようなBlueprintによる制御は行えないため、シーケンサーでの制御に現状はなるかと思います)

今後もRingoGamesではUEFNに関するさまざまな情報を発信していきます。よろしければ、Twitterのフォローをしていただけると励みになります。

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Fortnite超楽しい:)

リヴァイとミカサ買いました:)